「コミュ力」って「人と話すことでしかトレーニングできない!」なんて記事や本をみますが、コミュ力不足な人にとってハードルの高い方法ですよね。
苦手と自覚していることを「ひたすら実践して学べ!」って理屈は、もともとコミュ力が高めの人か、メンタルの強い人向きの考え方かと。
そこで、ご紹介したいのが、「コミュ力を人と会わずに鍛える」ことができる方法です。これだと不安やストレスなく、手軽にトレーニングすることができます。

もし、あなたが
- 会話のキャッチボールが1往復で終わってしまう。
- 「え…あの…」と、返しや相槌がうまくできない。
- 2人で会話になると「しーん。」と沈黙になってしまう。
などなど、コミュニケーションが苦手、または「コミュ力不足」を感じているなら、この方法はとてもオススメです。
Contents
良質なドラマを見て、ヨガと瞑想をする!
結論から先に言うと、やることは2つ。
- ドラマを見る
- ヨガと瞑想をする

ちなみにコレは最新の心理学研究で報告された事実です。
では、なぜこの2つをすることで「コミュ力」が鍛えられるのでしょうか。
良質なドラマを見るとコミュ力が上がる!
これはオクラホマ大学の研究で報告されたもの。
「良質のドラマを見る」とコミュ力が鍛えられる!という内容で、具体的には2つ能力が上がります。(1)
- 他人への共感能力(心を読み取る能力)が高くなる。
- 自己コントロール能力が上がる。(ストレス、集中力)

なんでも、「心の揺れ動き」を見ることができるドラマは、人の感情を学ぶための教材になるそうです。
つまり、「人が何を思っているか」「何を考えているか」をドラマで知ることで、日常のコミュニケーションでも相手の感情に敏感に反応できるようになるってワケです。
ドラマを選ぶときの3つのポイント!
では、どんなドラマを見ればコミュ力は鍛えられるのか。大切なポイントは3つ。
- 賞を取った作品(名作)
- 人間ドラマがメインの作品。
- エンタメ系作品とドキュメンタリーはNG!
コミュ力を鍛えるには「賞を取った人間ドラマ」が効果的です!
「賞を取ったり」「名作」と言われる作品は、たくさんの人が共感できるものになっているからこそ評価されています。
なので、みんなが共感する考え方とか、思っていることに近い内容をたくさん学ぶには「賞を取った良質なドラマ」が最適なんです。

もちろん、学ぶのは「人の感情」なので「人間ドラマ」がメインの作品を見るようにしましょう。
研究では、「LOST」ってドラマで効果があったそうなので、ジャンルがSFでもミステリーでも「人間ドラマ」要素が強ければOKってことです。
コミュ力が鍛えられるドラマ3選
ここから、研究で効果が認められた「3作品」をご紹介します。
もちろん3つのポイントを押さえた作品であれば、他のドラマでも効果はあります。
ですが、「確実にコミュ力を上げたい!」「どんなドラマがいいか分からない!」という方は、以下の作品を見てください。
ついでに対象のドラマが視聴できる動画配信サービスもご紹介します。スマホで手軽に視聴できるのでオススメですよ。参考までにどうぞ。
LOST

制作年:2004~2010
シーズン数:6
全話数:121話
放送局:ABC(アメリカ)
受賞:エミー賞、ゴールデングローブ賞
視聴:Huluに全話
月額:¥933円(税別)
「LOST」は、熱狂的なファンを生み出し社会現象を巻き起こした作品。無人島に墜落した旅客機の生存者48人の姿を通し、極限状態に追い込まれた人間の心理状態を描くTVドラマです。「LOST」は動画配信サービスの「Hulu」で全話視聴可能です。
グッド・ワイフ

制作年:2009~2016
シーズン数:7
全話数:128話
放送局:CBS(アメリカ)
受賞:ゴールデングローブ賞
視聴:U-NEXTに全話
月額:¥1,990円(税別)
「グッド・ワイフ」は、夫が収賄容疑で逮捕され、元弁護士の良妻賢母が13年ぶり仕事に復帰。さまざまな人間模様に触れ、主人公自身の人生まで変わっていくリーガルサスペンスドラマです。動画配信サービスの「U-NEXT」で全話視聴できます。
マッドメン

制作年:2007~2015
シーズン数:7
全話数:92話
放送局:AMC(アメリカ)
受賞:エミー賞、ゴールデングローブ賞
視聴:HuluとU-NEXTに全話
月額:¥933円 or ¥1,990円(税別)
「マッドメン」は、1960年代ニューヨーク。酒、タバコ、金、サクセス…そして夢。《欲望》に溺れるアメリカ広告業界を舞台に、エゴと競争心に満ちた「モノを売る」芸術家たる男女の姿を描く魅惑のヒューマン“カタルシス”ドラマ! これは「Hulu」「U-NEXT」どちらでも全話視聴できます。
「ヨガ」と「瞑想」で不安対策!
さて、続いては「ヨガ」と「瞑想」です。
コミュ力ってのは、いくら「共感力」があって社交スキルが高くなったとしても、プレッシャーに弱ければ実力なんて発揮できません。
実はコミュ力を鍛えるうえで、プレッシャーや不安に強くなることがもっとも大事。
コミュ力が高いと言われる人も「対話不安」や「対人不安」は感じます。しかし、彼らはネガティブな感情の処理が抜群にうまい。
会話で不安とか不快感を感じても、過剰にストレスを抱えたり傷ついたりしないので、すぐに次のコミュニケーションがとれるんです。
そこで数ある「不安対策」中でも最も有効なのが「ヨガ」と「瞑想」です。

この2つは、精神面だけじゃなく健康面にも絶大な効果があります。ただ、「ヨガ」は1人でやっても正しい動きをできないことが多いので、プロに習うのがオススメ。
よければこの記事を参考にしてください。

「瞑想」の方法
「瞑想」はコツさえ掴めば1人でもできるので、この章では具体的な方法を説明していきます。
瞑想は何種類か方法があるんですが、「コミュ力」を高めるには
- 呼吸瞑想
この瞑想が有効で、「ネガティブな感情や思考を変える」効果があります(2)。
「呼吸瞑想」の手順はこちら。
- 姿勢よく椅子に座る。
- 手を太ももの上にのせる。(手のひらは上に向ける)
- 目を閉じる。
- 鼻で呼吸をする。
- 呼吸に意識を向ける。(息が流れ、胸の膨らみ、お腹の動きなど)
- 呼吸以外に意識が向いたら、意識を呼吸に戻す。
- 5と6を繰り返す。
大切なポイントは、「何回も呼吸に意識を戻すこと」。慣れないうちは、たくさん気が散るので、その度に呼吸に意識を戻しましょう。
ヨガと瞑想は毎日1分!
ヨガと瞑想はとにかく続けていくことが大切です。
ただ、なかなか習慣付くまで大変なので、「毎日1分のヨガと瞑想」をするようにしましょう。

1分だと「今日はしなくてもいいかな」とは思いにくいですよね。
絶対に「NO」とは言えないくらい最低限でも、続けさえすればこれだけ短い時間でもコミュ力が変わっていきます。
タイミングはいつでも良いですが、なるべく同じ時間にすると習慣化しやすいのでオススメですよ。
会話の練習はまずオンラインから
コミュ力を鍛えたら、まずはオンラインでの会話をチャレンジしてみましょう。
オンラインでのやり取りだと、目の前に相手がいない分プレッシャーも少ないですし、返答にも時間をかけることができます。

それに、オンラインでも「初対面」から関係を作っていくので、現実社会でもその経験は大いに役立ちます。
同性との交流なら、SNSで同じ趣味の人と交流をしてみるのもいいですね。
異性であれば「婚活アプリ」で試すのをオススメします。
アプリならプロフィールに一定量の情報があるから話題探しがとても手軽にできるので、出会い目的じゃなくて「コミュ力強化目的」に使ってみましょう。

まとめです。
- コミュ力を鍛えるには良質なドラマをみる。
- ヨガと瞑想で不安対策をする。
- 続けることが大切なので毎日1分から始める。
- 会話の練習はオンラインから。
コミュ力は、ただ人と会っていても鍛えることはできません。
もし、「人と会うことでコミュ力は高まる」なら、毎日人と会っている人は全員「コミュ力」が高いことになりますが、現実には「高い人」いれば「そうではない人」もいます。
もちろん、全く会わない人よりはコミュ力に違いはありますが、漫然と人と会ったところでコミュ力は高まらないんです。
なので、まずは負担がなくて手軽にできる「ドラマを見て」「ヨガ・瞑想」をすることから始めてみましょう。
徐々に会話を楽しめるようになっていきますよ。
この記事で、あなたのコミュ力が鍛えられることを願っています。